暑さが和らぐ秋は、
登山やハイキングが気持ちいい季節。

その反面、朝夕の気温が下がったり、標高の高い山では街との気温差が大きくなったりと、細やかな体温調節に工夫が必要になる時季でもあります。

今回はand wanderスタッフと一緒に初秋の山を歩きながら、秋から冬の登山を快適に過ごせるウェアの選び方や、臨機応変に体温調節するレイヤリングのコツについて考えました。

登り始めは暖かく。

今回登るのは山梨県にある標高1660mの日向山。朝8時、登山口に着くと、空気がひんやりしている。登山前の準備中に体を冷やさないよう薄手のウインドジャケットや長袖シャツなどをプラス。これらは言うなれば“山のカーディガン”。ちょっと寒いな……という時にさっと着られるはおりものは秋の山で重宝する。歩き始めて体温が上がってくるまでは、このままのスタイルでいこう。

登り始めは暖かく。

今回登るのは山梨県にある標高1660mの日向山。朝8時、登山口に着くと、空気がひんやりしている。登山前の準備中に体を冷やさないよう薄手のウインドジャケットや長袖シャツなどをプラス。これらは言うなれば“山のカーディガン”。ちょっと寒いな……という時にさっと着られるはおりものは秋の山で重宝する。歩き始めて体温が上がってくるまでは、このままのスタイルでいこう。

歩いて暑くなったら脱ぐ。

歩き始めて5分ほどするとじわっと汗が出てきた。「歩き出したばかりなのに……」と躊躇するかもしれないけれど、ここは迷わず立ち止まって、上着を脱ごう。我慢して歩き続けると発汗とオーバーヒートで余分な体力を消耗してしまうから。「暑くもなく寒くない」状態をキープするのがレイヤリングの基本。薄手の上着ならバックパックのポケットにさっとしまえて着脱のストレスも少ない。

歩いて暑くなったら脱ぐ。

歩き始めて5分ほどするとじわっと汗が出てきた。「歩き出したばかりなのに……」と躊躇するかもしれないけれど、ここは迷わず立ち止まって、上着を脱ごう。我慢して歩き続けると発汗とオーバーヒートで余分な体力を消耗してしまうから。「暑くもなく寒くない」状態をキープするのがレイヤリングの基本。薄手の上着ならバックパックのポケットにさっとしまえて着脱のストレスも少ない。

雨と風は体温どろぼう。

急に雨が降ったり、強い風が吹いたりというのは山ではよくあること。雨予報がなくてもレインジャケットは必ず携帯しよう。一度体や服が濡れると体温が一気に奪われ、低体温症になる危険も。雨や強い風の兆候があれば「様子をみようか」ではなく、すぐに防水・防風仕様のジャケットをオン。いざという時にすぐ取り出せるよう、バックパックのアクセスしやすい場所に収納しておくといい。

雨と風は体温どろぼう。

急に雨が降ったり、強い風が吹いたりというのは山ではよくあること。雨予報がなくてもレインジャケットは必ず携帯しよう。一度体や服が濡れると体温が一気に奪われ、低体温症になる危険も。雨や強い風の兆候があれば「様子をみようか」ではなく、すぐに防水・防風仕様のジャケットをオン。いざという時にすぐ取り出せるよう、バックパックのアクセスしやすい場所に収納しておくといい。

山頂を楽しむための防寒着。

歩くこと2 時間半。山頂付近は花崗岩で覆われ、白砂のビーチのよう。写真を撮ったり、コーヒーを淹れたりしたいけれど、最初にやることは防寒。歩みと止めると体温が下がり、冷えた汗が体の熱をさらに奪っていくので、そうなる前に中綿入りのジャケットやフリースなどを着て保温する。風が強い場合はその上にレインジャケットや防風性の高いソフトシェルジャケットを羽織って。

山頂を楽しむための防寒着。

歩くこと2時間半。山頂付近は花崗岩で覆われ、白砂のビーチのよう。写真を撮ったり、コーヒーを淹れたりしたいけれど、最初にやることは防寒。歩みを止めると体温が下がり、冷えた汗が体の熱をさらに奪っていくので、そうなる前に中綿入りのジャケットやフリースなどを着て保温する。風が強い場合はその上にレインジャケットや防風性の高いソフトシェルジャケットを羽織って。

レイヤリング上手になる為のコツ。

難しいと思いがちなレイヤリングだけれど、ポイントはひとつ「常に暑くもなく寒くもない状態をキープする」こと。

ただ暑さ寒さの感じ方には個人差があるので、自分の体の声に耳を傾けて、
その都度、“ちょうどいい”ウェアを脱いだり着たりして調節する。

最初は面倒だなと思っても、慣れればなんてことはない。

ウェアの機能をよく知って、お気に入りの服と一緒に登山を楽しもう。

日向山

山梨県北杜市、南アルプス北部に位置する標高1160mの山。山頂西側にある雁ヶ原は花崗岩が露出した真っ白なザレ場で、「天空のビーチ」と呼ばれる絶景スポット。甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳、富士山を一望できる。尾白川渓谷登山口から山頂を経て雁ヶ原まで約2時間30分。下りは約2時間。尾白川渓谷登山口まではJR中央線小淵沢駅からタクシーで約20分。駐車場あり。

Photo / Soichi Ishida
Text / Yuriko Kobayashi